新版 指輪物語〈8〉王の帰還 上 (評論社文庫)


【ユーザーによる評価】 平均評価: 5.0/ 総数: 31件
[5点] 無限に広がる大名作!
私は映画から入ったクチです。映画は勿論これ以上望めない程素晴らしいと思いますが原作を読んでみて本当に良かった。

とりわけこの最終巻は「指輪物語」の本質に迫るとても重要な一冊と思います。「指輪」とフロドをより深く知る事が出来ました。映画ではあまり描写されていないフロドの心情、モルドールから指輪を葬るまでの絶望的な苦痛の旅の様子や戴冠式までのエピソード、ホビット庄へ帰ってからの日々等が描かれています。そしてラストはとにかく切ない。哀しくもあり美しくもあり、めでたしめでたし・・・なのか永遠の別れなのか考えても答えは出ませんでした。

「指輪」の与えた影響とは何だったのか。読む者それぞれが宗教的・哲学的な感想を持つのではないでしょうか? とにかくオススメです。 (2005-12-27)
[5点] 史上最高のファンタジー
ほんとにいいです。
やっぱりサムがいなければ指輪は破壊できなかったでしょう
そしてゴクリも重要な働きをしますね

その後のストーリーも最高です。
サルマンの死もちゃんと描かれています
そしてラストは・・・ (2005-09-15)

[5点] 大団円、そしてその後
〜指輪を葬り去る壮大な旅は激しい戦闘、飢餓との戦い、数多くの危険をくぐり抜け下巻の三分の一を過ぎたあたりでクライマックスを迎えます。忠誠を尽くしたサムだけではなくゴクリにも重要な役割があったことがわかります。そして映画と異なるのはその後、のことがきちんと描かれていることです。ファラミアとエオウィンの関係、戴冠式と結婚式、仲間との最後〜〜の別れ、サルマンの没落、中でも驚くのはホビット庄の変わり様です。元の平和な村にもどすためにメリーやピピンが大きな働きをし、復興にはサムがガラドリエルにもらった贈り物が重要な役割を果たし、指輪を所持していたフロドの傷の深さにもふれています。原作は使命の達成に加えて、変わっていく世界のもの悲しさまで語られていると思います。〜 (2005-05-26)
[5点] 映画を観てから読んで下さい
映画版とは大きく変更されたのがこの完結編です。ゴンドールでファラミアとエオウィンが好き合うところや、モルドールでのサムとフロドの行動など、かなり違います。中でもやはりサムが指輪を所持者として結構はめているのが大きな違いです。

フロドとサムのモルドールの彷徨は、幻想文学史上類を見ない絶望的な旅なので、その偉業を実感するには、もっと長くても良かった気もします。あと、映画で気になったオークの鎧がいきなりなくなっていた理由もこちらには当然あるので、これはDVDでは確実に収録されそうなエピソードです。

何と言っても映画を先に見た人が驚くのは、指輪所持者の使命達成後のエピソードの長さでしょう。
これは恐らくトールキンが昔話で「めでたしめでたし…」で終わった後どうなるのか、という疑問を解消するために敢えてバランスが崩れるのを承知で入れたのではないでしょうか。

アラゴルンの戴冠式はともかく、“イセンガルド”でエントと再会したり、ヘルム峡谷の洞窟にレゴラスとギムリが入ったり、サルーマンが乞食になっていたり、というのは完全に後日談ですね。中でもホビット庄での“ひと悶着”には誰もがびっくりするはず。

最後に明かされる、ガンダルフが3つの指輪のうちの1つを持っていたというのも熱心なファンには驚きの事実でしょう。

元をたどれば『指輪物語 二つの塔(下)』でフロドとサム(とゴクリ)になってからですが、サムの描かれ方の比重がかなり重くなっている感じがします。まあ映画を見た人なら誰でもサムが好きになる筈ですが、原作ではそれ以上に魅力的です。

どこにでもいるような親しみやすいキャラクターでありながら、“剛毅の士”というだけの真の強さも持ち合わせています。
彼の「願いがみんなかなった」という台詞は涙なしには読めません。 (2004-06-24)

[5点] 映画と原作の相違点
ペレノール野の戦いの前後が描かれます。戦況そのものは映画版ではほぼ忠実に描かれています。特に王都ミナス・ティリスは、多層構造から中央を貫く丘まで、まさにトールキンの描写の通りなのが凄いです。

細かい所は結構変更があり、省略ではなく変更の箇所数でいえば前の2部よりもかなり多いです。死者の軍団がこちらでは船団を襲うところでお役ご免となり、ミナス・ティリスには行かないとか、メリーが黒門には行かないとか、黒門ではサウロンの使者がフロドの衣装をガンダルフたちに示す、などなど…。

ファラミアやエオウィンの傷をアラゴルンが治すあたりはカットされていると見ていいとしても、デネソールがミナス・ティリスにあったパランティアを覗いたことから乱心したというあたりは重要なエピソードなのですが…。まあ確かにカットしても話は通じるのですが、デネソールの人格はちょっと落ちてしまいますね…。

ミナス・ティリスに色々な国の諸侯が援軍として集まっていることが描かれるのも世界観の広さを示すポイント。黒門に陽動・囮として出陣した舞台も、映画では数百単位でしたが、原作では7千の兵が集まっています。 (2004-06-18)

【関連商品も見たい!】
 ・ 新版 指輪物語〈7〉二つの塔 下 (評論社文庫)
 ・ 新版 指輪物語〈1〉旅の仲間 上1 (評論社文庫)
 ・ 新版 指輪物語〈追補編〉
 ・ 指輪物語 (10) 新版 追補編
 ・ The Hobbit: Or There and Back Again

Tag : J.R.R.トールキン

新版 指輪物語〈6〉二つの塔 上2 (評論社文庫)

【作品紹介 - Amazon.co.jpより - 】
現代最高の長編ファンタジー。旅の仲間はばらばらになった。ひたすら冥王サウロンとの戦いに備える者もいれば、魔法使いサルマンの裏切りに苦労する者もいた。そして、残されたフロドとサムだけが、呪われたひとつの指輪を破壊するためにサウロンの支配する闇の帝国モルドールに向かうことに。2人を案内するのは、嘘つきで欲深く、指輪に溺れたゴクリ。

『The Fellowship of the Rings』から始まったベストセラーの壮大な冒険物語はこのように続き、『The Return of the King』で魂を揺さぶるようなクライマックスをむかえる。


【ユーザーによる評価】 平均評価: 5.0/ 総数: 32件
[5点] The second section
This book picks up where "Fellowship of the Ring (Lord of the Rings, Part I)", left off. The fellowship is dispersed. We are lucky in the fact that J. R. R. Tolkien will completely follow each path from beginning to end. All the wars are covered in detail and the progress of the ring bearer is chronicled. New creatures and old vermin reveal themselves. The adventures hare much darker and character growth is reviled. As you know this is not part of a trilogy, but the second part of one ongoing story.

As with "Ramayana" by William Buck, we find that every creature has its function and that there is not black and white in this purpose. Frodo alludes to this when he thinks of Gandalf, Aragorn, and Gollum in the part they play. (2005-09-13)

[5点] 3つのストーリーを楽しめます
〜2人の仲間を失ってしまい、散り散りになってしまった一行。けれども二つの塔ではメリーとピピン、アラゴルンとレゴラスとギムリ、フロドとサム、それぞれの命がけの冒険と新しい出会いを楽しむことができます。映画では省略せざるをえなかった部分も丁寧に描かれていて、ゴンドールのファラミアが思慮深く高潔な人柄であることも、エントの怒りや苦悩もよく〜〜わかります。またサムは映画よりもっと素朴な話し方をし、あくまでも忠実な召し使いに徹していると思います。〜 (2005-05-20)
[5点] ココまで来ると。
第1巻から読み始めてこの巻くらいまで読み進んできたら、面白くて仕方がないと思います。ぜひ、オススメです。 (2004-04-02)
[5点] 二つの塔は映画よりも原作がお勧め
 The LORD of the RINGSの最終話「王の帰還」の公開前に結末を知りたくなり、原作で「王の帰還」を読み、そこから遡って「旅の仲間」、「二つの塔」と読みました。脚本によって映画では原作と巻の分割が異なり、省略が随分見られるものの、素晴らしい映画化です。映画を見た後に省略個所を探して原作にあたる楽しみを私たちに与えてくれるのですから。

 本書は映画版の「旅の仲間」の後部から「王の帰還」の前部と対応します。すなわち、ボロミアがピピンとメリーを助けるためにオークと戦って命を落とす場面から、フロドがゴラムの姦計によりシェロブに襲われ、サムがフロドの遺志を継いで指輪棄却の旅を開始する場面までです。この範囲で映画と原作の差異から感じた点をいくつか挙げましょう。

 ・映画ではファラミアの描写を大幅に省略・・・原作では彼は非常に礼儀正しく、賢く描かれています。兄のボロミアが指輪の誘惑に負けてフロドを襲ったことを推測し、さらに指輪を前にして自分の力を試さなかったのです。この部分を削除してはファラミアが哀れです。第3部で彼がエオウィンと結ばれる際の重みが薄れてしまいます。

 ・吹き替え(戸田奈津子女史による)のサムの台詞がやや不適切・・・サムはフロドの忠実な庭師で、瀬田氏・田中女史による本書の邦訳では彼はフロドのことを常に「フロド様」、あるいは「旦那」と呼びます。映画版「二つの塔」では二人が仲間と別れた後で、激昂したサムがフロドに対して「フロド!おれは!」と叫ぶシーンがあります。原作ではサムはどんなに激しても主人を名前で呼びつける、自身を「おれ」と言うことはありません。二人の設定関係からしても、サムは父親の代からバギンズ家に仕える庭師で、主人をこのように呼びつけること、主人に対する自称に「おれ」を使うことは適切ではないと考えられます。

 こうしたことを、原作を読んで考えるのも楽しいのではないでしょうか。 (2004-03-10)

[5点] フロドとサムとゴクリ、そしてファラミア
指輪の以前の持ち主ゴクリをモルドールの道案内にしたフロド。フロドを憎みつつ次第にフロドの優しさに引かれていくゴクリ。
敵地を前にフロド達はボロミアの弟でゴンドールの大将ファラミアに出会います。隠れ家でのささやかな食事と酒、つい口を滑らせたサムが指輪の事を話してしまい、運命の指輪を前にしてファラミアのとった行動は? 

暗く辛い道のりと次第に重さを増していく指輪がフロドを苦しめますが、そんなフロドを勇気付け笑わせてくれるサムワイズ。そして勇者サムワイズの誕生! 物語はいよいよ・・・! (2004-01-31)

【関連商品も見たい!】
 ・ 新版 指輪物語〈9〉王の帰還 下 (評論社文庫)
 ・ 新版 指輪物語〈1〉旅の仲間 上1 (評論社文庫)
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 ・ 指輪物語 (10) 新版 追補編
 ・ The Hobbit: Or There and Back Again

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新版 指輪物語〈5〉二つの塔 上1 (評論社文庫)

【作品紹介 - Amazon.co.jpより - 】
現代最高の長編ファンタジー。旅の仲間はばらばらになった。ひたすら冥王サウロンとの戦いに備える者もいれば、魔法使いサルマンの裏切りに苦労する者もいた。そして、残されたフロドとサムだけが、呪われたひとつの指輪を破壊するためにサウロンの支配する闇の帝国モルドールに向かうことに。2人を案内するのは、嘘つきで欲深く、指輪に溺れたゴクリ。

『The Fellowship of the Rings』から始まったベストセラーの壮大な冒険物語はこのように続き、『The Return of the King』で魂を揺さぶるようなクライマックスをむかえる。


【ユーザーによる評価】 平均評価: 5.0/ 総数: 32件
[5点] The second section
This book picks up where "Fellowship of the Ring (Lord of the Rings, Part I)", left off. The fellowship is dispersed. We are lucky in the fact that J. R. R. Tolkien will completely follow each path from beginning to end. All the wars are covered in detail and the progress of the ring bearer is chronicled. New creatures and old vermin reveal themselves. The adventures hare much darker and character growth is reviled. As you know this is not part of a trilogy, but the second part of one ongoing story.

As with "Ramayana" by William Buck, we find that every creature has its function and that there is not black and white in this purpose. Frodo alludes to this when he thinks of Gandalf, Aragorn, and Gollum in the part they play. (2005-09-13)

[5点] 3つのストーリーを楽しめます
〜2人の仲間を失ってしまい、散り散りになってしまった一行。けれども二つの塔ではメリーとピピン、アラゴルンとレゴラスとギムリ、フロドとサム、それぞれの命がけの冒険と新しい出会いを楽しむことができます。映画では省略せざるをえなかった部分も丁寧に描かれていて、ゴンドールのファラミアが思慮深く高潔な人柄であることも、エントの怒りや苦悩もよく〜〜わかります。またサムは映画よりもっと素朴な話し方をし、あくまでも忠実な召し使いに徹していると思います。〜 (2005-05-20)
[5点] ココまで来ると。
第1巻から読み始めてこの巻くらいまで読み進んできたら、面白くて仕方がないと思います。ぜひ、オススメです。 (2004-04-02)
[5点] 二つの塔は映画よりも原作がお勧め
 The LORD of the RINGSの最終話「王の帰還」の公開前に結末を知りたくなり、原作で「王の帰還」を読み、そこから遡って「旅の仲間」、「二つの塔」と読みました。脚本によって映画では原作と巻の分割が異なり、省略が随分見られるものの、素晴らしい映画化です。映画を見た後に省略個所を探して原作にあたる楽しみを私たちに与えてくれるのですから。

 本書は映画版の「旅の仲間」の後部から「王の帰還」の前部と対応します。すなわち、ボロミアがピピンとメリーを助けるためにオークと戦って命を落とす場面から、フロドがゴラムの姦計によりシェロブに襲われ、サムがフロドの遺志を継いで指輪棄却の旅を開始する場面までです。この範囲で映画と原作の差異から感じた点をいくつか挙げましょう。

 ・映画ではファラミアの描写を大幅に省略・・・原作では彼は非常に礼儀正しく、賢く描かれています。兄のボロミアが指輪の誘惑に負けてフロドを襲ったことを推測し、さらに指輪を前にして自分の力を試さなかったのです。この部分を削除してはファラミアが哀れです。第3部で彼がエオウィンと結ばれる際の重みが薄れてしまいます。

 ・吹き替え(戸田奈津子女史による)のサムの台詞がやや不適切・・・サムはフロドの忠実な庭師で、瀬田氏・田中女史による本書の邦訳では彼はフロドのことを常に「フロド様」、あるいは「旦那」と呼びます。映画版「二つの塔」では二人が仲間と別れた後で、激昂したサムがフロドに対して「フロド!おれは!」と叫ぶシーンがあります。原作ではサムはどんなに激しても主人を名前で呼びつける、自身を「おれ」と言うことはありません。二人の設定関係からしても、サムは父親の代からバギンズ家に仕える庭師で、主人をこのように呼びつけること、主人に対する自称に「おれ」を使うことは適切ではないと考えられます。

 こうしたことを、原作を読んで考えるのも楽しいのではないでしょうか。 (2004-03-10)

[5点] フロドとサムとゴクリ、そしてファラミア
指輪の以前の持ち主ゴクリをモルドールの道案内にしたフロド。フロドを憎みつつ次第にフロドの優しさに引かれていくゴクリ。
敵地を前にフロド達はボロミアの弟でゴンドールの大将ファラミアに出会います。隠れ家でのささやかな食事と酒、つい口を滑らせたサムが指輪の事を話してしまい、運命の指輪を前にしてファラミアのとった行動は? 

暗く辛い道のりと次第に重さを増していく指輪がフロドを苦しめますが、そんなフロドを勇気付け笑わせてくれるサムワイズ。そして勇者サムワイズの誕生! 物語はいよいよ・・・! (2004-01-31)

【関連商品も見たい!】
 ・ 新版 指輪物語〈9〉王の帰還 下 (評論社文庫)
 ・ 新版 指輪物語〈1〉旅の仲間 上1 (評論社文庫)
 ・ 新版 指輪物語〈追補編〉
 ・ 指輪物語 (10) 新版 追補編
 ・ The Hobbit: Or There and Back Again

Tag : J.R.R.トールキン

新版 指輪物語〈9〉王の帰還 下 (評論社文庫)


【ユーザーによる評価】 平均評価: 5.0/ 総数: 31件
[5点] 無限に広がる大名作!
私は映画から入ったクチです。映画は勿論これ以上望めない程素晴らしいと思いますが原作を読んでみて本当に良かった。

とりわけこの最終巻は「指輪物語」の本質に迫るとても重要な一冊と思います。「指輪」とフロドをより深く知る事が出来ました。映画ではあまり描写されていないフロドの心情、モルドールから指輪を葬るまでの絶望的な苦痛の旅の様子や戴冠式までのエピソード、ホビット庄へ帰ってからの日々等が描かれています。そしてラストはとにかく切ない。哀しくもあり美しくもあり、めでたしめでたし・・・なのか永遠の別れなのか考えても答えは出ませんでした。

「指輪」の与えた影響とは何だったのか。読む者それぞれが宗教的・哲学的な感想を持つのではないでしょうか? とにかくオススメです。 (2005-12-27)
[5点] 史上最高のファンタジー
ほんとにいいです。
やっぱりサムがいなければ指輪は破壊できなかったでしょう
そしてゴクリも重要な働きをしますね

その後のストーリーも最高です。
サルマンの死もちゃんと描かれています
そしてラストは・・・ (2005-09-15)

[5点] 大団円、そしてその後
〜指輪を葬り去る壮大な旅は激しい戦闘、飢餓との戦い、数多くの危険をくぐり抜け下巻の三分の一を過ぎたあたりでクライマックスを迎えます。忠誠を尽くしたサムだけではなくゴクリにも重要な役割があったことがわかります。そして映画と異なるのはその後、のことがきちんと描かれていることです。ファラミアとエオウィンの関係、戴冠式と結婚式、仲間との最後〜〜の別れ、サルマンの没落、中でも驚くのはホビット庄の変わり様です。元の平和な村にもどすためにメリーやピピンが大きな働きをし、復興にはサムがガラドリエルにもらった贈り物が重要な役割を果たし、指輪を所持していたフロドの傷の深さにもふれています。原作は使命の達成に加えて、変わっていく世界のもの悲しさまで語られていると思います。〜 (2005-05-26)
[5点] 映画を観てから読んで下さい
映画版とは大きく変更されたのがこの完結編です。ゴンドールでファラミアとエオウィンが好き合うところや、モルドールでのサムとフロドの行動など、かなり違います。中でもやはりサムが指輪を所持者として結構はめているのが大きな違いです。

フロドとサムのモルドールの彷徨は、幻想文学史上類を見ない絶望的な旅なので、その偉業を実感するには、もっと長くても良かった気もします。あと、映画で気になったオークの鎧がいきなりなくなっていた理由もこちらには当然あるので、これはDVDでは確実に収録されそうなエピソードです。

何と言っても映画を先に見た人が驚くのは、指輪所持者の使命達成後のエピソードの長さでしょう。
これは恐らくトールキンが昔話で「めでたしめでたし…」で終わった後どうなるのか、という疑問を解消するために敢えてバランスが崩れるのを承知で入れたのではないでしょうか。

アラゴルンの戴冠式はともかく、“イセンガルド”でエントと再会したり、ヘルム峡谷の洞窟にレゴラスとギムリが入ったり、サルーマンが乞食になっていたり、というのは完全に後日談ですね。中でもホビット庄での“ひと悶着”には誰もがびっくりするはず。

最後に明かされる、ガンダルフが3つの指輪のうちの1つを持っていたというのも熱心なファンには驚きの事実でしょう。

元をたどれば『指輪物語 二つの塔(下)』でフロドとサム(とゴクリ)になってからですが、サムの描かれ方の比重がかなり重くなっている感じがします。まあ映画を見た人なら誰でもサムが好きになる筈ですが、原作ではそれ以上に魅力的です。

どこにでもいるような親しみやすいキャラクターでありながら、“剛毅の士”というだけの真の強さも持ち合わせています。
彼の「願いがみんなかなった」という台詞は涙なしには読めません。 (2004-06-24)

[5点] 映画と原作の相違点
ペレノール野の戦いの前後が描かれます。戦況そのものは映画版ではほぼ忠実に描かれています。特に王都ミナス・ティリスは、多層構造から中央を貫く丘まで、まさにトールキンの描写の通りなのが凄いです。

細かい所は結構変更があり、省略ではなく変更の箇所数でいえば前の2部よりもかなり多いです。死者の軍団がこちらでは船団を襲うところでお役ご免となり、ミナス・ティリスには行かないとか、メリーが黒門には行かないとか、黒門ではサウロンの使者がフロドの衣装をガンダルフたちに示す、などなど…。

ファラミアやエオウィンの傷をアラゴルンが治すあたりはカットされていると見ていいとしても、デネソールがミナス・ティリスにあったパランティアを覗いたことから乱心したというあたりは重要なエピソードなのですが…。まあ確かにカットしても話は通じるのですが、デネソールの人格はちょっと落ちてしまいますね…。

ミナス・ティリスに色々な国の諸侯が援軍として集まっていることが描かれるのも世界観の広さを示すポイント。黒門に陽動・囮として出陣した舞台も、映画では数百単位でしたが、原作では7千の兵が集まっています。 (2004-06-18)

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 ・ 新版 指輪物語〈1〉旅の仲間 上1 (評論社文庫)
 ・ 新版 指輪物語〈追補編〉
 ・ 指輪物語 (10) 新版 追補編
 ・ The Hobbit: Or There and Back Again

Tag : J.R.R.トールキン

新版 指輪物語〈7〉二つの塔 下 (評論社文庫)

【作品紹介 - Amazon.co.jpより - 】
現代最高の長編ファンタジー。旅の仲間はばらばらになった。ひたすら冥王サウロンとの戦いに備える者もいれば、魔法使いサルマンの裏切りに苦労する者もいた。そして、残されたフロドとサムだけが、呪われたひとつの指輪を破壊するためにサウロンの支配する闇の帝国モルドールに向かうことに。2人を案内するのは、嘘つきで欲深く、指輪に溺れたゴクリ。

『The Fellowship of the Rings』から始まったベストセラーの壮大な冒険物語はこのように続き、『The Return of the King』で魂を揺さぶるようなクライマックスをむかえる。


【ユーザーによる評価】 平均評価: 5.0/ 総数: 32件
[5点] The second section
This book picks up where "Fellowship of the Ring (Lord of the Rings, Part I)", left off. The fellowship is dispersed. We are lucky in the fact that J. R. R. Tolkien will completely follow each path from beginning to end. All the wars are covered in detail and the progress of the ring bearer is chronicled. New creatures and old vermin reveal themselves. The adventures hare much darker and character growth is reviled. As you know this is not part of a trilogy, but the second part of one ongoing story.

As with "Ramayana" by William Buck, we find that every creature has its function and that there is not black and white in this purpose. Frodo alludes to this when he thinks of Gandalf, Aragorn, and Gollum in the part they play. (2005-09-13)

[5点] 3つのストーリーを楽しめます
〜2人の仲間を失ってしまい、散り散りになってしまった一行。けれども二つの塔ではメリーとピピン、アラゴルンとレゴラスとギムリ、フロドとサム、それぞれの命がけの冒険と新しい出会いを楽しむことができます。映画では省略せざるをえなかった部分も丁寧に描かれていて、ゴンドールのファラミアが思慮深く高潔な人柄であることも、エントの怒りや苦悩もよく〜〜わかります。またサムは映画よりもっと素朴な話し方をし、あくまでも忠実な召し使いに徹していると思います。〜 (2005-05-20)
[5点] ココまで来ると。
第1巻から読み始めてこの巻くらいまで読み進んできたら、面白くて仕方がないと思います。ぜひ、オススメです。 (2004-04-02)
[5点] 二つの塔は映画よりも原作がお勧め
 The LORD of the RINGSの最終話「王の帰還」の公開前に結末を知りたくなり、原作で「王の帰還」を読み、そこから遡って「旅の仲間」、「二つの塔」と読みました。脚本によって映画では原作と巻の分割が異なり、省略が随分見られるものの、素晴らしい映画化です。映画を見た後に省略個所を探して原作にあたる楽しみを私たちに与えてくれるのですから。

 本書は映画版の「旅の仲間」の後部から「王の帰還」の前部と対応します。すなわち、ボロミアがピピンとメリーを助けるためにオークと戦って命を落とす場面から、フロドがゴラムの姦計によりシェロブに襲われ、サムがフロドの遺志を継いで指輪棄却の旅を開始する場面までです。この範囲で映画と原作の差異から感じた点をいくつか挙げましょう。

 ・映画ではファラミアの描写を大幅に省略・・・原作では彼は非常に礼儀正しく、賢く描かれています。兄のボロミアが指輪の誘惑に負けてフロドを襲ったことを推測し、さらに指輪を前にして自分の力を試さなかったのです。この部分を削除してはファラミアが哀れです。第3部で彼がエオウィンと結ばれる際の重みが薄れてしまいます。

 ・吹き替え(戸田奈津子女史による)のサムの台詞がやや不適切・・・サムはフロドの忠実な庭師で、瀬田氏・田中女史による本書の邦訳では彼はフロドのことを常に「フロド様」、あるいは「旦那」と呼びます。映画版「二つの塔」では二人が仲間と別れた後で、激昂したサムがフロドに対して「フロド!おれは!」と叫ぶシーンがあります。原作ではサムはどんなに激しても主人を名前で呼びつける、自身を「おれ」と言うことはありません。二人の設定関係からしても、サムは父親の代からバギンズ家に仕える庭師で、主人をこのように呼びつけること、主人に対する自称に「おれ」を使うことは適切ではないと考えられます。

 こうしたことを、原作を読んで考えるのも楽しいのではないでしょうか。 (2004-03-10)

[5点] フロドとサムとゴクリ、そしてファラミア
指輪の以前の持ち主ゴクリをモルドールの道案内にしたフロド。フロドを憎みつつ次第にフロドの優しさに引かれていくゴクリ。
敵地を前にフロド達はボロミアの弟でゴンドールの大将ファラミアに出会います。隠れ家でのささやかな食事と酒、つい口を滑らせたサムが指輪の事を話してしまい、運命の指輪を前にしてファラミアのとった行動は? 

暗く辛い道のりと次第に重さを増していく指輪がフロドを苦しめますが、そんなフロドを勇気付け笑わせてくれるサムワイズ。そして勇者サムワイズの誕生! 物語はいよいよ・・・! (2004-01-31)

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