谷川俊太郎質問箱


【ユーザーによる評価】 平均評価: 5.0/ 総数: 10件
[5点] ひょっこり谷川さん
谷川俊太郎さんの使う言葉はおんなじ言葉なのに

どこか遠くでこの世を極めた仙人が

ぷわぷわと雲に乗りながら

やんわり笑顔で話しかける。

そんな言葉。

そんな言葉がたくさんつまった

素朴な疑問にひょっこり答える

谷川仙人に居間で出会える貴重な本。
(2008-02-19)
[5点] 詩人が答えるとき
 今年77歳になる谷川さんは、約30年前に、質問者だったことがある(河合隼雄・谷川俊太郎『魂にメスはいらない―ユング心理学講義』)。その時は臨床心理学者の故・河合隼雄さんを相手に、抽象的な質問をいくつも用意していたのだけれど、今回は答える側に回っていて、すごく具体的に答えている。この間の違いは、詩人が本質的に、世界を問う人というよりも、(その問いを内に秘めながら、)世界に答える人であることを示している気がする。
 「駅でのあけぼの」「深く騒がしい森」「遊び場の子供たち」「友だちからの手紙」「夕暮れ前の海辺」「出口の店員」という一日の流れに喩えた6部に分けられた64の質問に、(江田ななえさんのユーモラスな絵につつまれながら、)時にユーモラスに、時にドキッとするほど鋭く答えている。
 読者はむしろ質問に共感しつつ読むのじゃないかしら? 特に私には、やっぱり質問4(どうして、にんげんは死ぬの?)、質問9(自業自得で苦しいとき、誰にもあたることができず、言い訳もできず、というとき、どうやってその苦しさに立ち向かいますか?)、質問61(心の中の鬼はどうやって退治しますか?)が良かったです。
 特に質問61への答えは、30年前の対話とのひびき(「第5講 死をだきしめる」)があるようにも読め、楽しかったです。職業的な臨床家ではなくても、問いに的確に答えてくる言葉は、臨床的になるんだなぁ、と実感した次第です。
 応答に立会い終えて、本を閉じると、笑顔と元気が残ってます。  (2008-01-02)
[5点] さすが。すごい!
ぱっと見つまんない質問や回答がいっぱいある。
でも、一見つまんないと思った質問が谷川さんの答えによって、とっても大切な自分の問いになったりする。(自分の問いになるわけだから谷川さんのことばを答えとして受けとらなかったってことだが。)
また、はじめ詩人のくせにこんな陳腐な?って思っていたら、あとから効いてきて、陳腐なことをポジティブに語っているのが陳腐じゃない!って思えてきたりする。
たぶんしばらくは持ち歩くことになりそうな1冊。ひょっとしてずっと持ち歩いているかも。
(2007-12-27)
[5点] 言葉の力
言葉の持つ力の偉大さを再認識させられた本です
言葉は時に人の心を傷つけることもありますが
同時に多くの人の心を癒すこともできる・・・そう感じました。
詩人は言葉をあやつる精神医。谷川俊太郎さんは流石です!
(2007-12-14)
[4点] 誰かと話したくなってくる本
入院中に友人からプレゼントしてもらいました。
寝たきり状態だったので、こむずかしい小説や漫画だと
活字を読むだけでも疲れちゃってたのですが、
この本はかしこまらず楽な気持ちで読むことができました。
やさしい言葉で深い世界を描く谷川さんの文章が好きです。
くだらなくても、切実でも、
どんな環境であれ生きていることそのものに関心がわき、
好奇心がみるみるとふくらんでゆく、
誰かと話したくてうずうずする、
そんな力強い一冊だと思います。

ただ、装幀がおしゃれすぎるように思ったので☆4つにしました。
なんだか雑貨みたいな雰囲気なので本棚に置いておくと
「あ、かわいー」ってな感じはいいんだけど
谷川さんの言葉やイラストレーターさんのもつ風合いが、
軽くなりすぎているように思いました。
(2007-12-12)
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 ・ 谷川俊太郎の33の質問 (ちくま文庫)
 ・ すこやかにおだやかにしなやかに
 ・ これが私の優しさです―谷川俊太郎詩集 (集英社文庫)
 ・ はたらきたい。
 ・ 私―谷川俊太郎詩集

Tag : 谷川俊太郎

SWITCH vol.25 No.12(スイッチ2007年12月号)特集:井上雄彦 重松清 坂口博信[ロストオデッセイ、千年の夢を語る]


【ユーザーによる評価】 平均評価: 5.0/ 総数: 1件
[5点] 助走。
いよいよ発売の迫ったゲームへの助走として必見の特集です。わくわく感が待ちきれないへと変わってしまいますが。ゲームは文学を超えるのか。 (2007-11-30)
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 ・ 永遠を旅する者 ロストオデッセイ 千年の夢
 ・ SWITCH Vol.24 No.12(スイッチ2006年12月号)特集:井上雄彦 「バガボンド、最後の頂へ向う旅」
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 ・ Coyote (コヨーテ)No.27 特集:井上雄彦[バガボンド、水の里、火の国へ]

Tag : 新井敏記

みんなのなやみ (よりみちパン!セ (01))


【ユーザーによる評価】 平均評価: 4.5/ 総数: 8件
[4点] 子供の悩みに真剣に答えるということ
小学校高学年から高校生くらいまでの悩みに、重松清が真剣に答える。ご存知のように、重松清の小説はもうそれだけで「悩み相談室」みたいなものなのだが、この本は悩みに直接答えているのだら、迫力が違う。

よりみちパンセ!シリーズは全部そうなのかもしれないけど、子供にも大人にも読んで欲しい内容が満載だ。子供に真剣に付き合うということは、世界の本質を理解するということだから当然なのかもね。

「お姉ちゃんが高校になって急に夜遅く帰るようになった。心配です。」
「大人はどうしてピアスに反対するんでしょうか。」
「私の大親友がいじめられています。」

重松さんは手を抜かない。なるほどこんな親だったり、先生だったりしたら、子供は何でも話すことが出来るだろうか。それともやはり反発して、自分で解決するようになるだろうか。重松さんは繰り返し、自分で解決するな、という。皆さんはどう答えますか。
(2007-05-04)
[4点] 悩み相談です
中高生の悩み相談です。

自分自身のこと、学校、家庭、異性、将来のこと、
ひとつひとつの悩みに本気で回答しています。

悩みに本気で向き合うのは
とてもエネルギーのいることだと思います。

適当にごまかしたり、理想だけだったり、
無理に解決しようとしたり、
そういう大人も多いのではないでしょうか。

重松さんは悩みに本気で向き合って、
真剣に回答してくれています。

(2006-11-13)
[4点] 誠実な対応です
重松さんの対応がとても丁寧で誠実。
いわゆる悩み相談の王道的回答な気がします。
即効性はないかもしれないけれど受け止められた感じはするのではないでしょうか。
子どもの悩み相談に対しては誠実な対応ほど難しいと思っています。
見下して無下に却下するおとなが大半ですからね。

「教員になるような人は学校時代にいい思いしか持っていなくて、学校が嫌だと思っている子どもの気持ちに対応できないだろう」という考えが本文にありますが、これは個人的に面白かったですね。
なんで教師になる人間がいるのかと常々疑問に思ってきましたが、そうか、学校時代が楽しかったからなのか。
でもその思いを持ってしまったら、確実に一部の生徒の心はわからないでしょうね。
そういった教員への反抗的な意見を持った悩みもあって、指摘の鋭さに思わずにやけてしまいました。
中高生は物事の見方がとても素直で、純粋で、だから悩むのでしょう。 (2006-04-14)
[5点] みんなでいろいろ考えよう。
 現代っ子らしい悩みを素直にぶつける相談者に対し、重松さんはじっくりと真摯な態度で回答してくれます。毅然としているときもあれば、重松さん自身も迷っていたり。誠実な回答に、相談者たちもきっと、納得はしなくても大人の尊大さを感じるのではないでしょうか。

 同じ悩みを持っている若者だけでなく、親や教師など若者に接する大人たちにも読んで参考にして欲しい。自分なりの考えを持ちながら。
 だけど、何も悩まず成長した、かつて「優等生」だった大人たちにもぜひ読んで欲しい。そして今からでも悩み直して欲しいと思いました。
 重松さんみたいな大人がもっとたくさんいて、身近で相談できたらいいな。 (2005-10-07)

[5点] 有益。
著者の小説を新聞連載で読んだ時は「ださっ!」と酷評してたけど、これを読んで「雰囲気はつかめてなくても何が問題か知ってりゃいいじゃん」と思い直しました。
少食の子が居残りで給食を食べさせられることについて、「食べさせられるというのは家畜と同じ扱いです」とおっしゃっています。
ある少女の殺人事件について「一番悪いのはネットでも時代でもなく、判断した本人」みたいなことも。
まあムチャクチャな生育歴とかたぶんあって、そこはお上を動かさないといけないんだろうけれども。
きちんと子供の悪意、大人の甘さ、勘違い厳しさ、自分で吟味した上で書かれておられる。 (2005-03-29)
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Tag : 100%Orange 重松清

教育とはなんだ 増補新版 (ちくま文庫 し 31-1)

Tag : 重松清

こども哲学―きもちって、なに? (こども哲学)


【ユーザーによる評価】 平均評価: 5.0/ 総数: 2件
[5点] こども哲学の2冊目として
9歳の息子と読みました。読み終わり、「お父さんとお母さんは僕の事を愛してるの?」と尋ねられ、ドキッとしました。
普段は話に登場しないクラスのお友だちの話や授業の話、その時々に自分が感じた事など、いろいろ話してくれました。ずっと手元に置きたい本です。 (2007-03-14)
[5点] 大人にこそ、必要な絵本。
本屋さんでみかけて、すごくかわいくって、思わず手にとってしまいました。
読み進んでいくほど、いろんな考えがどんどんわいてくるし、
手に取るたびに、ぜんぜん別の考えが浮かんでくるのも面白い。
 
本の最後についてる、重松清さんのお話も沁みます。

「子どものころに出会いたかった」、とも思うけれど、
たぶん、今の大人にこそ、必要とされている本じゃないかな、と思います。 
ゆっくり時間をかけて、何度でも読みたくなる。素敵な絵本です。
(2006-07-12)
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Tag : オスカー・ブルニフィエ 重松清