ターンエーガンダム〈上〉 (ハルキ・ノベルス)


【ユーザーによる評価】 平均評価: 4.5/ 総数: 11件
[3点] 悪くは無いんだけど
 アニメのターンエーガンダムは今までのガンダムと違い、戦争物なのに殺伐した所が無い所が好きだったんですが、この小説では割と人が生々しくお亡くなりなる描写や、登場人物の内面描写もダークな方(特にキエルとか)に踏み込んでいるので、あんまり癒されません。ただ設定描写はしっかりしているので、アニメ見た人でも十分楽しめるかと思います。
 しかし、上巻はまだしも、下巻(特にラストの方)はアニメと随分違うのであんまりだと思う人もいるかもしれません。 (2007-11-05)
[5点] 富野案+福井エッセンス的な
私はアニメを見てからこの小説を読みました。
小説版はアニメとはストーリーが違いましたが、
私は別物の作品と考えて読んだので、気になることもなくとても面白かったです。
Vガンダムまでの富野作品を思い出させます。

『ニュータイプ100%コレクション41 ∀ガンダムVol.2』(角川書店)のなかに掲載されていますが、
この小説は富野監督のストーリーメモを下敷きにして書かれています。
アニメ版もこの小説も同じ「∀ガンダム」ですが、
一方は監督とスタッフとの、もう一方は監督と福井氏との係わり合いの中で生まれた別々の物語です。
アニメを見てからこの小説を読む方は、
それを念頭において読んだ方が読みやすいのではないかと思います。 (2006-02-25)
[4点] アニメは20年後でよかった
アニメを最初に見てどういう結末になるんだろう、こうなってしまったら嫌だなと思っていた通りに書いてあるという小説です。

ある程度考えられる方向性であるということは、この小説の方がリアルということでもあります。各々の人物が掘り下げられ、背景も丁寧に書いてあります。しかし、丁寧すぎて想像力を働かせる隙間はないかもしれません。
(といってもZの小説はさっぱり意味わかんなかったことも思い出しました。想像力以前の問題という気がしますが。)

 繰り返すようですが、この結末は見たくなかったです。オールドファンには黒歴史はほっといても繰り返すだけで、解決策はニュータイプが増えること=人の刷新というこちらの話が慣れ親しんだものであるのかもしれませんね。
Zから見始めすっかり「ガンダム=すっきりしない話」「ニュータイプ=普通の生活は送れない殺戮者(だからこの概念嫌い)」と思ってきた私には、Wの次に新鮮で、ファンタジーと言われようと、ニュータイプなんぞ出さずに何とか折り合いのつけられたアニメ版に一票です。 (2005-12-09)
[4点] 福井ファンの大人にも
『亡国のイージス』や『終戦のローレライ』を読んだ後に、福井晴敏のファンになり、勢いで本書も読みました。

「ターンエー」のアニメ版は見たことがなく、ガンダムといえば、アムロくんのガンダムしか知らない僕でも本作品は十分楽しめました。

月に住み、破壊された地球が癒されるまでの2000年間、地球への帰還を待ち続けた民「ムーンレイス」の姿は、聖地エルサレムにイスラエル建国を行ったユダヤ人の姿に重なります。そこで必然的に起こる、もとの住民との衝突の過酷さもまた同様です。

全く異なる文化的背景を持った民族は分かり合えるのか?人はなぜ戦争を行うのか?文明の行き着くところはどこなのか?

近代戦争における大量破壊兵器の恐怖、国家の仮面をまとった個人のエゴ、人間の狡さ、愚かさ、そしてやさしさ。

福井作品と富野さんの共通のモチーフである「戦争」「人間の強さと弱さ」「破壊と再生」「絶望と希望」が、存分に描かれています。

ガンダムファンのみならず、大人の福井ファンにもおすすめです。 (2004-11-27)

[4点] ダーク・サイド・オブ・ザ・∀ガンダム
ある意味ハッピーエンドにまとめたアニメ版とほぼ同じ舞台を使いながら、これほどまでも異なる結末。

∀では舞台(地球と月)をはじめ、さまざまな「対」を成すモチーフを散りばめることで世界の、未来の広がりを描こうとしているように感じます。そういう意味ではこの小説版も「すべてを含む」中に有り得たかもしれない、もうひとつの物語として読む価値はあります。

ただし、一オールドファンとしては、もし20年前に冨野監督がこの舞台を手にしていたらこんな話になったんじゃないかなぁ、という気はするので、星1つ減点(笑) (2004-09-19)

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Tag : 富野由悠季 矢立肇 福井晴敏

ターンエーガンダム〈下〉 (ハルキ・ノベルス)


【ユーザーによる評価】 平均評価: 4.5/ 総数: 2件
[4点] これが真のノベライズ!
エンターテイメント界の寵児、福井晴敏氏による
ノベライズの後半部第二巻である。
こちらはアニメ版とだいぶ趣が違うが、
この方が冨野監督の初期プロットに近いと云う。

ここでは「黒歴史」として、未来の人間たちが
破壊戦争の後、地球環境を再生/温存するために
一部の管理者を除き、自らとその科学技術を
封印する姿が語られている。

これは宮崎駿氏の『風邪の谷のナウシカ』(漫画版)
のラストに展開する構成ととてもよく似ている。

アニメ界の両巨頭が、その長い創作活動の末
同じような設定の物語と、そこから展開する
またたく生命を至上のものとする価値観を
ともに表現するに至ったことは極めて興味深い。 (2004-08-02)

[5点] やっぱり これもすごかった
わたしは、ガンダム世代ではありませんし、ファンの方には申しわけありませんが、福井晴敏の作品として手に取りました。福井氏の作品のなかには世界の浄化そして再生を熱望されているかのような表現が多く流れている。しかし、変化を望まない常識人によって、それは妨げられる、時に作者の主観は、ヒ−ル(悪役)にあるのでは?と思わされることも多い。しかしこれは、SFである。TVシリ−ズの結末を私は知らないが、ここでは、福井氏の望む”世界の浄化そして再生”が、実現されている。その意味でも、もしかしたら、これが、歴史や常識の足かせがはずれた結果の作者の理想の結末なのでは?この作品がなければ、”終戦のロ−レライ”は無かったとは、言い過ぎだろうか。 (2003-03-04)
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Tag : 富野由悠季 矢立肇 福井晴敏

9.11オフィシャル・レポート


【ユーザーによる評価】 平均評価: 5.0/ 総数: 1件
[5点] 大変面白い
漫画は作りものだが、これは実際に起きた事件である。しかも劇的であり、グローバルに練られた計画が実施され、アメリカが反撃を始めるまでが描かれている。大変興味深いだけでなく、マンガであるため読みやすい。日本の政府の文書はこれくらい面白いほうがよい。 (2008-02-22)
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 ・ 9・11委員会レポート ダイジェスト(仮)―米国へのテロ攻撃に関する国家委員会報告書・その衝撃の事実(仮)
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 ・ 9・11事件は謀略か―「21世紀の真珠湾攻撃」とブッシュ政権

Tag : シド・ジェイコブソン アーニー・コロン

もうひとつの 「亡国のイージス」


【ユーザーによる評価】 平均評価: 5.0/ 総数: 3件
[5点] 勝地くんファンには必見☆
レビューを読んで購入しましたが、勝地くんファンの私は大満足でした☆
写真もあり、映画とは違った感じでも楽しめると思います。 (2006-12-01)
[5点] 勝って良かった
これは如月行というキャラクターの本である。なぜ如月が工作員になったのか、如月はどういうことを思ってこの言葉をいっているのかなどいろいろな事が書いてある。映画の写真もたくさんあり、映画を待ちきれない人や勝地涼君のファンの人にはおすすめの一冊。 (2005-08-06)
[5点] 『亡国のイージス』の波に乗り遅れるな!
今夏、映画が公開される『亡国のイージス』(福井晴敏/講談社)。

コミックからゲームまで、かなりの盛り上がりを見せている「イージス」ワールドの入門書ともいうべき本がコレ。

主要人気キャラクターの「如月行」を切り口にした、
物語の流れや背景などが丸わかりの内容です。
初公開の映画の写真も多く、映画が待ちきれない人には
たまらない内容でしょう。

映画で「如月行」を演じる勝地涼さん(表紙の男の子)や、
作者の福井晴敏さんのインタビューではかなり深い部分にまで
話が及んでいて、マニアにもオススメ。 (2005-05-16)

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 ・ 映画「亡国のイージス」公式大綱
 ・ 防衛のジョーシキ早分かりQ&A―『亡国のイージス』
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Tag : 福井晴敏

月に繭 地には果実〈上〉 (幻冬舎文庫)


【ユーザーによる評価】 平均評価: 4.5/ 総数: 13件
[4点] 壮大なSF大河ロマン
 かつて戦争があった。壮絶な殺戮劇を繰り広げた末にその数を大幅に減らしてしまった人類は、荒廃した地球を離れ、月で地球の再生を待ち続ける道を選んだ。

 それから二千年後。

 月の女王ディアナはついに地球帰還作戦を開始させた。驚いたのは二千年の時を地球で送ってきた人々。彼らからして見れば月の人々は先祖代々に渡って開拓してきた土地を狙って降りてきた侵略者に過ぎず、未知の兵器を操る恐ろしい『敵』でしかなかった。
 勝敗は見えていた。なぜなら地球に住む人々はほとんどの技術を忘れ、産業革命時代の文明にまで退化していたから。二千年に渡って月で生きるための技術を継承してきた月の人々にとって地球の人々は脅威の対象ではなかった。
 だが、そこで予想外の事態が起きる。月の科学兵器に反応し、石像の中から巨大なロボットが現れたのである。
 月の親衛隊長ハリーはそれを見て戦争末期に使用された最終兵器の名前を思い出した。
 その名はガンダム。かつてたった一機で人類の文明を滅ぼした白ヒゲのモビルスーツだった。


 亡国のイージスやローレライを書いた福井晴敏の本である。本作は∀ガンダムのノベライズだが、よくあるアニメの焼き直しの域には留まっていない。むしろアニメと同じ設定を基に作品そのものを再構築したものであるために、独自の解釈や新しい設定などが盛り込まれ、オリジナルを凌駕しかねない内容となっている。
 シド・ミードの先進的なデザインゆえに当時はほとんどの人に受け入れられなかった∀ガンダム。その名作が江戸川乱歩賞作家の卓越した手腕で楽しめる (2008-02-17)
[5点] 秀作と呼べるアナザーストーリー
TV版∀ガンダムを見て感動し、更に理解を深めるべく手にした、
この福井晴敏版∀ガンダム「月に繭 地には果実」は、
当初の理解を深めるという枠を越えて、
TV版とストーリー展開が異なりながら、TV版より秀逸ではないかと驚嘆した。
作風を簡単に例えるならば、
富野作品のファンならご存知の方も多いと思うが、黒富野と呼ばれる作風、
戦争が極めて現実的な視点 < 無慈悲であり、残酷であり、無力であり、
傲慢であり、愚行であるが・・・ある意味、人間らしいエゴ >
その性質<黒富野>が、よく描かれていると思える。
過去の作品に当たる節でもある。つまりTV版と抱く印象は似ても似つかない。
 更にキャラクターに関する感想として、
飛躍した超科学、非現実といった、一種の「SF」でありながら、
TV版より、多面的でありながら普遍的に捉えられた人心の性質は
ロラン、ディアナ、キエル、その他登場人物だけでなく、
現実のいつの時代、どこの世界の人間全てに当てはまる。
その人間的な性格は、苦惨であり醜くありながらも共感でき、
キャラクターを越えて、真に人間らしいと思える。

間違いなく、「∀ガンダム」の可能性と価値を深めた秀逸な作品である。
もちろん、それは基底にTV版がある事を忘れてはいけない。 (2007-06-13)
[5点] 私にもトキが見えました!
「ガンダム、何でそんなに夢中なの?」
男性諸氏にそう聞くと、雨あられのように降り注ぐ専門用語の数々。
語られれば語られるほど、私の心はドン引き。

私も作者つながりで本書を手に取ったクチですが、そんな非ガンダムな私が、この本のお陰で、なんと人様にガンダムを語れるようになりました!

これは語りたい。
語りたくなる男性の気持ちがわかります。モビルスーツから人の闘争本能から、果ては生命の原初と終末まで際限なく語り尽くしたい。
読んで、楽しんで、考えさせられる、20年以上続いたガンダムシリーズの永遠のガイドブックたりえます。
福井さんのガンダム人生、しかと真正面に受け取りましたよ! (2007-01-21)
[5点] ファンが求める富野作品を、福井氏が見事に具現
 TVアニメ、ターンAガンダムのノベライズ。
 TVアニメを見ていないので、比較は出来ないのだが、アニメ版を見ていなくても十分楽しむことができる独立した作品になっているようだ。

 ストーリーは、イスラエル建国に端を発する中東戦争をベースにしており、これにかぐや姫の物語のエッセンスを織り交ぜながら物語は進行していく。

 一年戦争から2000年、地上の人類はかつて宇宙を舞台に戦争が行われてこと、また、かつての同胞が文明を維持したまま、月に居住していることを忘却していた。
 西暦2345年、月の人類ムーン・レティスは、約束の地である地上の領有権を主張し、帰還作戦を武力をもって強行した。一方、突然の来襲者に対抗を余儀なくされた地上の人類は、かつての人類の遺跡であるモビルースーツを駆り、戦端を開いた。

 この、一見、ガンダムとは相容れない、スペースオペラチックな物語を、ニュータイプと絡めて福井氏は見事にガンダム的にまとめている。また、見方を変えれば、福井氏的な戦争論の物語と読むことができ、福井ファンも楽しむことができるよう配慮されている。

 特筆すべきは、全体からあふれ出す、ガンダム並びに、富野由悠季氏へのリスペクト。福井氏と同世代のガンダムファンとしては、「これが見たかった」という感激に、ひたすら打ちひしがれる。イデオン(あるいは、Z、逆襲のシャア、閃光のハサウェイ、F91あたり)を最後に見ることが出来なかくなった、ファンが求める富野作品を、福井氏が見事に、より精錬された形で、富野氏以上に富野的に具現化している。
 30代のガンダムファン必読の書といって、いいだろう。

 あと一つ、この作品が富野氏のプロットを基に書かれていることに注目したい。
 あるいは病んでいるともされる富野氏だが、もし、これだけのプロットを書く力が彼に残っているのであれば、ぜひ、もう一度、ガンダムを超える素晴らしい作品を世に送り出してもらいたいと、願ってやまない。 (2005-07-12)

[5点] 福井晴敏さんが描く「ガンダム」ワールド
 原案、富野由悠季とはなっているものの、まさにベースとしての原案だけ(詳しくは本書の解説に明記されています)で、これは間違い無く、福井晴敏さんのSF大河小説。そこにうまい具合に「ガンダム」を組み入れており、ガンダム世代には、おもわずニヤリとするシーンも多多あり、また従来の福井ファンの期待も裏切らない、著者独特の延々と続く思想論(多少くどい。「亡国のイージス」「終戦のローレライ」等と同じ文体。彼の面白さが判るのは、このくどさを乗り越えたときなのだが・・笑)を面白く感じるファンならなおさら楽しめるでしょう。
 (上)巻は二千年の時を越え地球に帰還しようとするムーンレィスの侵攻(!? 何と言えばいいのかな)が描かれています。後半はなんとも「かぐや姫」のようなエピソードを盛り込んで、(中)巻へとつないでいます。
 TVアニメ版の「ターンA」は少し目にしたとき余りに面白く無さそうだったので敬遠(最近のアニメは大人が楽しめる作風が少なくなりました)。そんな人は多いと思いますが、はっきり言ってこれは別物のように面白いです。イメージで敬遠している人は損しますよ。
 ガンダムファンでもなく、福井ファンでもない人でも充分に楽しめる作品だと思います。(ただしSF小説が嫌いならだめですよ。笑) (2004-11-21)
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 ・ 月に繭 地には果実〈下〉 (幻冬舎文庫)
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 ・ ターンAガンダム 1 角川文庫―スニーカー文庫

Tag : 福井晴敏