空海曼陀羅


【ユーザーによる評価】 平均評価: 5.0/ 総数: 2件
[5点] 入門書としては買い!
正直なところ、空海さんの書籍は数が多くて何から読んでいいやらよくわかんない。どれもお説ごもっとも!という内容が書いてあるし、著者であるお坊さんの名前もよく知らないわけです。迂闊に変な本読んで、変な理解がついちゃイヤだな〜って思ってたので読み控えしていました。で、私がおすすめするのはこの本。夢枕獏さんが編集した本です。10人の書き手が綴る短編空海エッセー集。それを獏さんが体よくまとめていて読みやすい。内容が軽いかというとそうでもない。しっかりと簡潔にまとめられているので入門書としてはもって来い。弘法大師空海さんの本を探しているなら、まずこれは買い。 (2005-11-23)
[5点] 空海という宇宙
まず、お断りしておかないといけないのは、この本での夢枕獏はあくまで編著という立場であることである。僕は獏先生が全編書いているのかと思い購入してしまった。だが、意外にもそれはいい効果を生んだと思う。この機会でないと巡り会わなかった人を知ることが出来たからである。

この本には夢枕獏のほかに、空海についての9人の論述が見られる。それぞれの著者が各人の切り口で「空海」という智の巨人へのアプローチをしている。それがまた個性的でおもしろい。以下、列挙してみる。

松岡正剛「五大にみな響きあり」
菊池寛「弘法大師」
藤巻一保「空海密教の思想」
吉田絃次郎「沙門空海」
清水義範「空海」

荒俣宏「空海の言霊狩り」
岡本光平「空海の飛白体」
ジョージ秋山「弘法大師空海」
内藤正敏「ミイラ信仰の研究(抜粋)」
夢枕獏「ブッダの方舟(はじめに)」
夢枕獏「解説」

この本で心に残ったキーワード。
空海と錬金術、曼荼羅という空間、空海の書、真言は身・口・意の三行一致、阿吽

あなたがもし上にあげたキーワードのどれか一つでも興味を引かれたなら、本書を購入されて後悔はしないと思われる。 (2004-05-03)

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Tag : 夢枕獏

ラヴクラフト全集〈5〉 (創元推理文庫)


【ユーザーによる評価】 平均評価: 3.5/ 総数: 3件
[3点] 作品は素晴らしいのですが、翻訳が悪いのです。
良い作品が収録されているのですが、翻訳が悪いので、とても残念です。
大瀧氏の訳は、句読点を付ける箇所が悪かったり、文章の区切り方が悪かったりして、
文章が長々ったらしくなり、非常に読みにくいのです。
そのような訳は、文章の意味が分かりにくくなります。
もっと分かり易い簡潔な翻訳をお願いしたいものです。

「ダンウィッチ(ダニッチ)の怪」は、大瀧訳以外の訳を二度読んだことがありますが、
そのどちらも分かり易い簡潔な文体で翻訳してありました。
「ダンウィッチの怪」に夜鷹が出てきますが、
上記の二訳者は、「夜鷹」と訳しているのに、
大瀧氏だけは「ウィップアーウィル」と訳していました。
「ウィップアーウィル」と言われても、一般人にはイメージが湧かないと思います。 (2008-04-03)
[4点] クトゥルー神話の源流
映画やゲームなど各業界に影響を与え続けているクトゥルー神話の源流はこの全集にある。そのなかでもバラエティ豊かな作品が収まっているのがこの一冊。
洋書において最大のキーポイントとなる翻訳は、もちろん大滝啓裕氏だから安心して読むことができます。 (2004-12-02)
[4点] クトゥルー神話体系
この全集は、好作品が各巻にばらけているので、全部読むべき。文庫で気楽にクトゥルー神話体系を読むことができてしまうお得な全集。文学にも映画にも、この神話に自分なりの新しい一ページを加えようとするクリエーターはたくさんいる。そのような作品に対する理解度を高めるためにも、まずは原典を読んでおきましょう。 (2002-05-21)
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Tag : H.P.ラヴクラフト

遥かなる巨神―夢枕獏最初期幻想SF傑作集 (創元SF文庫 ゆ 1-1)

Tag : 夢枕獏

ケルト幻想物語 (ちくま文庫)


【ユーザーによる評価】 平均評価: 3.5/ 総数: 2件
[3点] キリスト教影響下のケルト物語
悪魔、巨人、英雄などという項目毎に収集された物語や詩が編集されており、ショートショートを読むようで面白い。死体を教会の墓地まで引きずってい行く話に代表されるキリスト教影響下の物語が多い。神話では英雄であるク・ホリンが脇役になってしまっているなど興味深い。 (2004-04-03)
[4点] 西の島
トールキンの『指輪物語』『シルマリルの物語』で、エルフの故郷である「西の島」のイメージに惹かれた人は多いのではないかと思います。この本におさめらている、「常若の国(Tir-na-n-Og)」を読めば、そのイメージはもっと豊かになるでしょう。教授もこの辺りからエルフの故郷のイメージを膨らませ、形づくっていたのだろうなと私は推測しています。他には、ミルクを盗む魔女のやり口や、悪魔をだしぬこうとする取引話、有名な童話の原型だろうと思われる話などが種々おさめられています。 (2003-11-22)
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Tag : 井村君江 W・B・イエイツ

蒐集家(コレクター)―異形コレクション (光文社文庫)


【ユーザーによる評価】 平均評価: 4.5/ 総数: 3件
[4点] 収録作品数がやや多い
大変密度の濃い20人の著者の書き下ろし20作品が収められているが、このシリーズの常でもある。それぞれの作品には著者の個性が遺憾なく発揮され、ほとんどの作品で予想もしなかった結末が用意されている。我々読者は読む楽しみに加えて、衝撃的な結末を含めた読後の余韻にひたるのも楽しみの一つだ。そういう観点から思うに、もう少し収録作品数を厳選して少なくする方が手軽で読みやすいかも知れない。

コレクターというタイトルは読者を裏切らない。このタイトルから、ちょっとした切手などのコレクションなどを想像する方はほぼ皆無だろう。それよりもコレクターという言葉に狂気じみた響きを感じる。内容はやはり、、、である。膨大な蔵書のコレクションであったり、色々な動物の目玉のコレクションであったりと、時には極度のお道楽、時には猟奇じみたりしている。ホラー・ミステリーファンにはたまらない内容だ。中島らも氏の遺作も収録されているが、これは大傑作だ。

収録作品数はやや多めだが、ハズレは一つも無い。
どの作品も一気に読めてしまう面白さで、結末が心に強く突き刺さる。 (2006-01-27)
[4点] 遺作となった中島らもの短篇に唸る
世にも稀なるものを蒐集することに憑かれた人たち。
蒐集する行為が引き寄せてしまう人外魔境の妖しの世界。
書き手によって様々に料理された短篇の妙味を、随所に感じた。

特に印象に残った作品は、浅暮三文の「參」と、中島らもの「DECO-CHIN」。
前者は、摩訶不思議な漢字が繋がっていく趣向が面白かった。

後者は、急逝した中島らもさんが事故三日前に書き上げた遺作。書き手の魂が作品にこもった傑作。読後、「これは凄い!」と唸った。

この二作以外では、夢枕 獏の「陰陽師 蚓喰(みみずく)法師」、北原尚彦「愛書家倶楽部」、沖方 丁「箱」、早見裕司「終夜図書館」、飛鳥部勝則「プロセルピナ」に、◎を付けた。

今まで読んだ「異形コレクション」シリーズのなかでも、上位に置きたい一冊である。
この手のホラー小説、ダークファンタジーのアンソロジーがお好きな方に、ぜひ御一読をとお薦めしたい。 (2004-08-23)

[5点] 中島らもの遺作も収録
中島らもが亡くなる3日前にFAXで原稿を送ったといういわく付きの作品「DECO-CHIN」も収録されている。グロテスクな内容が突然の死を思い出させ、「蒐集」をテーマに集められた短編集として異彩を放っている。どの話しもぞっとするものばかりで、夏の一夜に丁度よい、読み応えのある短編集だ。 (2004-08-18)
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Tag : 井上雅彦