生かされて。


【ユーザーによる評価】 平均評価: 5.0/ 総数: 32件
[5点] 恐怖、憎しみ、そして許し。
我々日本人がぜひ心して読みたい1冊。

一国のラジオが、自国内の一つの少数部族を
皆殺しにしろ!と煽動するなんて信じられないことがあるのです。
それを真に受けてしまう人の弱さ。
ご近所の仲が良かった人たちが自分たちを殺しにくる恐怖。

自分の大切な家族や身内を、ほんの少し種族が違うと言うだけで
残酷に殺され、それでも主人公のイマキュレーは殺人者を許した。

もちろんそこに至るまでは、苦しみ憎しみ葛藤があった。その心のうち
彼女の中の、神様との対話、悪魔のささやきと対決、
彼女は赤裸々に書いています。

ひるがえって我々はどうか?宗教心、信仰心が欠けている我々は
ちょっとしたことでも根に持ち、『許す』ではなく、

1)陰湿な憎しみと復讐心を抱き続けるか、
2)あきらめか
3)忘れる事で解決しようとしてしまう。

日本のテレビもそれを助長しています。
犯罪被害者の『絶対に相手を許さない!』といった声ばかりを
クローズアップし憎んで当然といった風潮を作っています。

新約聖書のマタイ第7章1節に
裁いてはいけません。裁かれないためです。

とありますが、人が人を裁く憎しみの連鎖を断ち切るためには
許すことを身につけることが必要。

怒り・憎しみ・悲しみでたまらないときに、この本をぜひ読んでみて
くださいませ。
竹本淳一

(2008-03-23)
[5点] 許すという生き方
優しい両親と兄弟の愛情を受けて育ったイマキュレー。愛する家族をもっとも残酷な形で奪われたにもかかわらず、彼女は殺人者を許す。殺人者に対する怒りや憎しみにもだえ苦しむ様子も正直に書いてあります。許すというのがきれい事でないのが、よくわかります。「祈り」そして「許し」というキリスト教徒としての行為を彼女は身をもって行い、それがどんなに彼女を支え、救ったかがメインテーマです。著者の講演を聞いた女性は許しを選べずに生きてきたがゆえに、大変苦しんできたそうです。
ルワンダ大虐殺では100日で100万人が死にましたが、その中には母親を殺された赤ちゃんが路上で泣き声をあげながらも徐々に弱っていき、ついには野犬が周りを取り囲むということも起こったそうです。永遠の春の国といわれたルワンダが、またいつかその名前のように美しい国になることを願ってやみません。 (2008-03-07)
[5点] 生かされて。
作家の『よしもとばなな』さんも評価しているこの本は、ルワンダに生きるツチ族とフツ族の悲惨な実話が描かれている。
友達が、恋人が、隣人が…全てが敵になる世界。誰もを憎み疑い、冷静を保つことが出来なくなる世界はどんなものだろう。その世界は私の想像を絶していた。
(2008-02-10)
[5点] ポジテブな生き方
1994年のルワンダの大虐殺を生き抜いた女性のノンフィクションの手記ですが家族のほとんどを殺されそれでも信仰と肯定的な考え方でポジティブシンキンギで生き抜いた行動にとても感動しました。自分の悩みなどこの女性の境遇に比較すれば取るに足らないものです。ノンフィクションでありその描写は赤裸々に描かれており自分のことのように実感することができ理解することが容易でした。また彼女の精神の気高さには圧倒されました。この意味でこの書は面白く一機に読み終えることができました。自分の生き方に大きな影響を与える一冊です。 (2008-02-10)
[5点] この衝撃と感動を、みなさんに。
ルワンダ大虐殺をこの本で初めて知りました。衝撃的で残虐な事実。活字でありながら、頭の中にその光景が浮かんできて、時折読みすすめるのが辛くなりますが、著者であるイマキュレーの清らかさ、信仰心、信念にふれていると、その事実を知ることの大切さを実感します。イマキュレーの身に起こる奇跡のような出来事は、まさに彼女が生かされている証なのかもしれません。平和な国に住んでいる私達だからこそ、この本の存在価値も大きいのだと思います。 (2007-10-29)
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